２９日西武戦に登板　輝星４度目の正直で今季先発初勝利つかむ

　日本ハムの吉田輝星投手（２１）が、２９日の西武戦（ベルーナドーム）に先発する。地元・秋田での凱旋登板となった２１日の楽天戦後、中継ぎに回る予定だったが、急きょ変更となった。再び巡ってきたチャンスを生かし、今季先発初勝利をつかみにいく。

リリーフ再転向の予定を変更

　もう一度〝挑戦権〟が与えられた。中継ぎ再転向予定だった吉田が一転、今季４度目の先発登板に臨む。「もう一回チャンスをもらえたので、５回以上投げきって勝ちにつながる投球がしたい」と力強く意気込んだ。

　秋田凱旋となった前回２１日の楽天戦は五回途中２失点で黒星を喫した。翌２２日に中継ぎ入りを命じられ、ブルペン入りなどの調整はリリーフを想定して行っていた。しかし、前カードが行われた福岡でビッグボスから突然、２９日の先発を告げられた。

　指揮官から「やりたいでしょ？」と聞かれた右腕は「やらせてください」と即答。「状態もすごくいい。できればいろんな球種を使って、ストレートを良く見せたい」と前向きだ。

　秋田での登板後には、地元の友人らから多くのメッセージをもらった。「『感動して泣いた』という人が多かった。特別な気持ちになったし、刺激になった。あした（２９日）いい投球ができれば、ちょっとでも恩返しになるかなと思う。頑張りたいです」。故郷でもらったエールを力に変え、強力な西武打線を封じ込める。