夏季スポーツ
2022/06/28 23:20

7人制ラグビー中川 道産子魂でパリ五輪は必ず代表に 

定山渓で日本代表候補合宿に参加中の中川(左)。地元・北海道で大アピールし、パリ五輪代表を狙う(撮影・西川薫)

定山渓で代表候補合宿 中学時代にプレーしたグラウンド

 7人制ラグビー男子日本代表候補合宿(22日~7月4日、札幌・北海道バーバリアンズ定山渓グラウンド)の練習が公開され、25日から参加している道産子の中川和真(26、横浜、函工高出)が、ワールドセブンズシリーズや2024年パリ五輪へ向けて意気込みを語った。また、29日からは全体練習に同じく道産子の繁松哲大(23、大阪、札山の手高出)が合流する。

共同キャプテンとして若手けん引

 函湯川中時代にラグビーを始めた中川は、当時もプレーしたことのあるグラウンドに再び代表候補として戻って来た。合宿後半には「ピリカモシリセブンズラグビーシリーズ 北海道バーバリアンズ7’sトーナメント大会」(7月2、3日)が同会場で行われ、「どんな相手が来ようと100点を取るつもりでいる。そこは注目してほしい」と流れる汗を拭った。

 昨年の東京五輪では、日本代表に落選。「人生の中で一番悔しい出来事だった。課題はベーシックな部分もラグビースキルも全て。いかに地味なことを頑張れるか。必ず2024年はリベンジしたい」。今度こそ、桜のジャージーをまとい大舞台に立つ覚悟だ。

 2年後のパリへ、日本代表は若返りを図っている。今回のメンバー全体の代表キャップ数は昨季の3分の1程度で、中川は「11」。合宿では近年主流となりつつある「共同キャプテン」を、石井勇輝(26)と共に務めている。自らを「人に言う前に自分が頑張ろうというタイプ」と話すように、背中で若手を引っ張っていくつもりだ。

 今季ワールドセブンズシリーズは9大会中8大会を消化。日本は16位で最下位に沈む。来季も全試合に出場できるコアチームに残留するには最終戦の米・ロサンゼルス大会(8月27、28日)で8強以上が求められ「北海道出身選手が世界で活躍することで、北海道のラグビーを盛んにできる。道産子の魂を忘れずに頑張りたい」と意気込む。

 中学時代にバスケットボールのポイントガードを務めたことがある。その経験を生かした〝必殺・中川ステップ〟を武器に、世界に立ち向かう。

■プロフィール

中川 和真 (なかがわ・かずま) 1995年10月28日、函館市生まれ。函湯川中1年時にラグビーを始め、2年時には道選抜メンバー入り。函工高から大東大へ進学。卒業後は日本トップリーグの横浜キヤノンイーグルス入り。2019年11月から7人制男子日本代表候補入りも東京五輪出場は逃した。代表キャップ数は11。173センチ、81キロ。所属チームのポジションはWTB、FB。

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