コンサドーレ
2022/06/28 23:25

《平川弘のCool Eye》G大阪戦で攻撃の起点 シャビエル復調が後半戦の鍵

 やっと無失点で勝利したG大阪戦(26日)。札幌がポジションを崩して流動的に動き回ってボールを回すので、G大阪はプレスがうまくかからなかったのである。札幌はいつも以上に中盤でボールを拾い、有効的な攻撃を繰り出せていた。

 ただ、20本もシュートを打つチャンスをつくり出せたのに、得点はたったの1点だったことはいただけない。本来なら3―0くらいのゲームだった。序盤のGK菅野のセーブがなければ、ゲーム展開はまた違ったものになっていた。

 なかなか結果を出せずに苦しんでいたFWシャビエルがこの日は輝いた。MF青木とともにシャドーに入って攻撃の起点をつくり、ゴールを目指した。得点こそ奪えなかったが、ゴールに向かう姿勢がこれまでで一番だった。

 そのことで相手DFは中に絞るため、パスコースが開けるのだ。オフサイドでゴールは取り消されたものの、長い距離を飛び出して、出て行くスプリントも力強かった。

 問題は次の京都戦(7月2日)でも続けられるかどうか。これまでも、ちょっと良かったと思うとレッドカードを受けたりと、好調が長続きしなかった。彼の復調が後半戦巻き返しの鍵だろう。

 次節の京都戦だが、敵地での戦いとなる。G大阪戦は涼しいドームでのゲームで走れたが、蒸し暑い敵地ではプレスにメリハリをつけないと最後までもたない。先制点はメンタル的にも必須だ。(本紙評論家)

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい