猛牛キラー上沢が1日先発「僕は僕の仕事を」18年から続くオリ戦10連勝へ
猛牛キラーの本領発揮だ! 日本ハムの上沢直之投手(28)が、1日のオリックス戦(札幌ドーム)に先発する。今季は初対戦だが、18年から昨季まで11試合に登板して9勝0敗と圧倒している。強力打線を警戒しつつ、10連勝へ意欲を燃やした。けがから復帰した同期の近藤健介外野手(28)とともに、エースが最下位に沈むチームの7月反攻をけん引する。
鷹戦の乱調修正「出力を意識しすぎてフォーム崩してしまった」
自然体で〝お得意さま〟から白星をいただく。オリックス相手に9連勝中の上沢は「言われて気付いたくらいで、全然(得意だという)意識はなかった。僕は僕の仕事をして、チームが勝てる確率を上げていけたら」と冷静に意気込んだ。
強打の猛牛打線に対し、18年以降は11試合で74イニングを投げ、9勝0敗、防御率2.55と相性の良さを見せつけている。昨季は5試合に登板し、4勝0敗、同2.18。最終的にリーグ優勝を果たしたチームに、苦手意識を植え付けた。
今季最初の対戦を前に、調整は順調だ。ソフトバンクを相手に六回途中5失点と乱れた前回登板を振り返り、「出力を意識しすぎてフォームを崩してしまった」と反省。中6日でみっちり、体の動かし方などを修正してきた。
警戒する打者には吉田正、杉本の名前を挙げ、「得点圏で回したら一発がある。そこに何とかランナーをためずに回していきたい」と攻略プランを思い描いた。
頼れる同期・近藤が復帰「チームとしても良い方向に進んでいく」
同期入団で同い年の頼れる〝相棒〟が帰ってきた。右脇腹の肉離れで離脱していた近藤が6月28日の西武戦から1軍に合流。公私ともに仲が良い右腕は「球界を代表するバッター。すごく心強い」と笑顔を見せ、「チームとしても良い方向に進んでいくと思う。僕が最少失点で抑えれば、勝てるチャンスが絶対にある」と共闘での勝利を誓った。
チームは現在4カード連続で負け越し中。6月を6勝15敗で終え、借金は今季ワーストの「19」まで膨れあがった。逆襲の先陣を切るのが、エースの仕事。7月初戦、上沢が流れを変えてみせる。