高校野球
〝元エース〟が背番「7」で奮起! 旭大高・山保6回1失点&先制3ラン
▽全国高校野球選手権北北海道大会 旭川支部予選Bブロック準決勝 旭大高8-1富良野(1日、旭川スタルヒン)
旭川支部Bブロック準決勝では、旭大高が8―1で富良野に快勝。春まで背番号1をつけていた山保亮太投手(3年)が、投打で存在感を示した。
悔しさのみ込み野手と投手を両立
〝元エース〟が投打で初戦快勝に導いた。旭大高の先発・山保が投げては6回1失点、打っては先制3ランと文句なしの内容だった。
春までの背番号は「1」。昨秋から打撃を買われたこともあり、夏に「7」に変わった。「悔しさは少しあったが、甲子園で勝つため」と、エースナンバーへの拘りを捨て、野手と投手を両立して臨む最後の夏と決めていた。
まずは打撃で見せた。一回2死一、二塁の場面で、高めに抜けたスライダーを捉え、旭川支部大会第1号となる左翼越えの先制3ランを放った。4歳年上で旭明成でプレーしていた兄・健太郎(現・樽商大)から「(本塁打は)狙ったら打てないよ」とアドバイスされていた。しかし、弟は「打席に入る前から狙っていました」と、いたずらっぽく笑顔を見せた。
そして、初戦を任されたマウンドも、いつもより直球を多用し、強気の投球を披露した。4回を3者凡退に仕留めるなど、6回無四球1失点の好投。「落ち着いて投げられた。四球が無かったのが良かったです」と、自身も納得の投球内容だった。
山保の一撃からチームは流れに乗り、勝利をつかんだ。端場雅治監督(53)は「山保が打たせて取ってて良かった。守備もそれなりにこなせてた」と評価。2年連続の北大会出場へ向け、チームにとっても、順調な出だしとなった。