高校野球
2022/07/02 23:20

プロ注目!苫中央・斉藤優が16K完投 この日最速は149キロ

代表決定戦で完投し、16三振を奪った苫中央の斉藤優

▽全国高校野球選手権南北海道大会 室蘭支部予選Aブロック代表決定戦 苫中央5-4室栄(2日、苫小牧・とましん)

2大会連続南北海道大会進出決めた

 室蘭支部Aブロック代表決定戦では苫中央が5―4で室栄に勝利。プロ注目の大型右腕・斉藤優汰投手(3年)が9回7安打4失点(自責3)16奪三振の完投勝利で2大会連続の南大会進出に貢献した。

 苦しみながらも〝絶対的エース〟の斉藤優が気迫の投球を見せた。多くのNPBスカウト陣が見つめるなか、マウンドに上がった最速151キロの大型右腕は、一回からこの日最速の149キロをマークするなど、四回まで無失点に抑えていた。

六回リズム狂い3失点

 しかし、六回からは球速が落ち、「リズムが狂った」。無死満塁から甘く入ったスライダーを捉えられ、走者一掃の適時二塁打で逆転を許した。

 直後の七回に逆転するとフォームは徐々に改善。5―4で迎えた九回には疲労もあったが、「相手の勢いを気持ちでねじ伏せた。最後はしっかり決めて終わりたかった」とギアを入れ、140キロ代半ばの直球を連発。圧巻の3者連続三振で締めてガッツポーズした。

 チームの目標は南大会を制して初の甲子園出場。9回136球を投げ切ったエースは「変化球の精度を上げて、立ち上がりをしっかりして、チームに流れと安心感を与えたい」。投げ合った室栄の住吉壮野投手(3年)からは「俺たちの分も頑張って甲子園行けよ」とエールを送られた。苫中央の歴史を変えるべく、まずは第一関門を突破した。

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