痛い菅野の一発レッド 10人で健闘も終了間際に決勝点許す
■札幌1-2京都(2日、京都・サンガスタジアムbyKYOCERA)
今季初の連勝ならず
北海道コンサドーレ札幌は敵地で京都と対戦。1―2で敗れ、今季初の連勝はまたもお預けとなった。0―1で迎えた前半15分、裏に抜け出してきた相手FWにエリアを飛び出して対応したGK菅野孝憲(38)がファウルを取られ、一発レッドで退場。後半13分にFW菅大輝(23)が同点弾を右足で決めるなど、1人少ない状況でも最後まで攻め続けたが、終了間際の同44分に決勝点を許した。
また序盤での退場者
またも早々に退場者を出してしまった。菅野のファウルは決定的な得点機会の阻止とみなされ一発レッド。1人少ない札幌は、それでも勝ち点3を奪うために最後まで攻め続けた。ハーフタイムには「(ピッチの)大外を捨てよう」と声を掛け合い、中央に絞った守備に集中。それが効果的に働き、対等に渡り合った。
攻め続けて菅が同点弾
前線で攻撃の起点となったMF駒井を中心に、何度も京都ゴールへ襲いかかった。すると後半13分、CKのこぼれ球をつないで、後方に待ち受けた菅が利き足ではない右足で狙いすました低弾道のシュートをズドン。ゴール左に叩き込んだ。
得点後はほえながら仲間を鼓舞。「後半は思い切って振り切ろうと思った。冷静に点を取れて良かった」と今季4ゴール目にうなずいたが、やはり「結果につながっていないのが悔しい。これが結果につながるゴールになれば」と、うな垂れた。
復帰戦で菅の同点弾をお膳立てしたMF高嶺も「アシストよりも、ゼロで抑えることが求められているので、そこは自分としては反省したい。自分のマークのウタカのところで失点してしまった」と笑顔はなかった。
次も中3日で再びアウェーのFC東京戦と厳しい戦いが続く。菅は「ゴールもアシストも狙っていきたい。いい準備をしたい」と前を向く。今度こそ、勝ち点3を持ち帰る。