大学・社会人野球
2021/09/22 14:47

仙台大の川村がプロ一本で最後のアピール 北海高時代に甲子園で2戦連発

仙台大卒業後の進路をプロ一本に絞った川村(本人提供)

 仙台六大学野球で活躍する仙台大の川村友斗外野手(4年、北海)が、21日までにプロ志望届を提出した。北海高2年時に夏の甲子園で2試合連続本塁打を記録した長打力が最大の武器だ。加えて、50メートル6秒0の俊足、遠投105メートルの強肩も併せ持つ。走攻守三拍子揃ったプレーで今秋のリーグ戦でも結果を残し、プロ入りの夢をつかみ取る。

25日から仙台六大学野球秋季リーグ

 仙台大の川村が進路を「プロ一本」に絞り、大学最後のリーグ戦に臨む。今月25日に開幕する仙台六大学秋季リーグ。10月11日のドラフト会議までには6試合ある。「やれることはやった。限られた試合で全力を尽くしたい」と力を込めた。
 卒業後のプロ入りを決めたのは大学2年時。秋季リーグ戦で打率.474を記録し、大学日本代表候補の合宿に参加したのがきっかけだった。日本ハムの伊藤大海投手(24)や楽天の早川隆久投手(23)とも対戦し「手が届かない場所ではないと感じた」。道内外複数の企業チームから誘いを受けたが、気持ちが揺れ動くことはなかった。
 周囲の活躍に刺激を受けている。母校の北海高は今年、春夏連続で甲子園に出場。同級生のDeNA・阪口皓亮投手(22)は今年4月にプロ初勝利を挙げた。阪口の誕生日だった8月15日には「こっちで待ってるぞ」とのメッセージを受け取り「後輩にも、阪口にも負けてられない」と気合を入れ直した。
 秋季リーグ戦はコロナ禍で開幕が延期され、25日にようやく初戦を迎える。5月の春季リーグ戦では打率.241に終わり、チームも優勝決定戦で敗れた。雪辱に燃えており「春は欲が出て空回りしてしまった。チームプレーを第一に考え、その先に自分の結果がついてくれば」。高校卒業時は想像していなかった現在地。夢をかなえるために、最後の最後までアピールを続ける。(島山知房)

■プロフィール

川村 友斗(かわむら・ゆうと)1999年8月13日、松前町生まれ。松前松城小2年時に松城ユニオンで野球を始める。北海高では1年秋からベンチ入りし、2年夏の甲子園で準優勝。3回戦、準々決勝で2試合連続本塁打を記録した。仙台大では1年春からベンチ入り。2年秋に打率、打点、3年秋に本塁打、打点でリーグ2冠。家族は両親と弟。181センチ、87キロ。右投げ左打ち。

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