ドラフトで陸上選手!?ビッグボス仰天プランは「気持ち悪い」俊足オーダーの宝の山?
あるぞ、サプライズ指名! 日本ハム・新庄剛志監督(50)が、プロ野球・ドラフト会議で陸上選手を指名する仰天構想をぶち上げた。スモール・ベースボールを掲げる指揮官は、俊足選手を9人並べる機動力重視の先発オーダーを検討中。ビッグボスの夢プラン実現へ、異競技から「隠し玉」発掘があるかもしれない!?
NPBでは過去に五輪選手が代走で23盗塁
新戦力発掘へ、ビッグボスの新たな仰天構想が明らかになった。足を絡めた攻撃を好む新庄監督が、ターゲットに定めたのは走りのスペシャリスト・陸上選手だ。
「陸上選手をドラフトでかけてもいいかなって。面白いのをね、野球経験ゼロから鍛えていく。足が速いのは、持って生まれたもの。練習しても遅い選手を速くはできないから」と熱弁。球団のフロント陣とも、話を進めているという。
ヤクルト村上9人VS俊足9人「どっちが強いのかな」
大きな狙いがある。3日のオリックス戦(札幌ドーム)では、走塁で奇策を成功させたばかり。就任後、日替わりオーダーを組み、型破りな起用を見せる指揮官は「1番から9番まで50メートル5秒台の選手を並べたチームと、ホームランをガンガン打つ打者を並べたチームどっちが強いのかな」と模索している。
「(ヤクルト)村上君が9人いた方がそら強い」としつつも「守っている方は、(50メートル走)5秒台が1番から9番の方が気持ち悪さはある。ソフトバンクの三森君と周東君、嫌ですね。あとロッテの高部君、ランナーに出てほしくない。9人いたら気持ち悪い」。俊足が売りの選手をズラリと並べるオーダーを思い描く。
大絶賛「警戒されても走れる」離脱中・五十幡の復帰待たれる
チームには中学時代に陸上短距離全国2冠に輝き、〝サニブラウンに勝った男〟の異名を持つ50メートル5秒6の五十幡亮汰外野手(23)がいる。4月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けてリハビリ中だが、新庄監督が「今まで見た中でも足の速いレベルは一番。毎回、盗塁・五十幡と言える。警戒されても走れる」と絶賛するほど。新たにスピード自慢の選手が加われば、さらに機動力が増す。
陸上界からのサプライズ指名は、過去にも例がある。100メートルの日本記録保持者(当時)で東京、メキシコ五輪に出場した飯島秀雄が、1968年ドラフト9位で東京(現ロッテ)から指名を受けた。代走専門で117試合に出場し、23盗塁を記録している。
ホームラン打者がズラリと並ぶラインアップは魅力的だが、俊足選手揃いのオーダーも相手にとって脅威となるはず。ビッグボスのプラン実現に向けて、期待は膨らむばかりだ。