ファイターズ
7回1失点好投のポンセ「今度ご飯をおごろう」初勝利お預けも野手・守備陣に感謝
■日本ハム1-2ロッテ(5日、ZOZOマリンスタジアム)
四回無死満塁切り抜けた「信頼して投げた結果」
来日初勝利は逃したが、持ち味を存分に発揮した。5日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発したコディ・ポンセ投手(28)が7回4安打1失点の好投を見せた。
序盤から角度のある直球を中心に、ロッテ打線を押し込んだ。四回には無死満塁のピンチを背負ったが、連続三振を奪うなど、無失点で切り抜け、波に乗った。1点リードの七回に佐藤都にソロ弾を浴び、同点とされたが、先発投手として十分な働きだった。
「守備、野手陣に助けられた。特に外野の3人には今度、ご飯をおごろうと思います。あと石川(亮)のリードがすごく良くて、首振ったのが1回か2回くらい。信頼して投げた結果。感謝したい」と頭を下げた。
試合途中には雨風が舞う時間もあった。湿度も高く、じめじめとした気候。そんな悪条件をも吹き飛ばす快投だった。「イニング間で体が冷えない利点はあるし、暑い気候の中で投げるのは嫌いじゃない」と言ってのけた。
「楽しむ」姿がチームに好影響「次も先発」ビッグボス明言
常にポジティブな心持ちで、チームを鼓舞している。練習前にグラウンド入りした際、チームメートやスタッフ全員とハイタッチを交わす姿がよく見られる。「楽しむ」という言葉もポンセの口癖だ。チームに好影響を与えているのは間違いない。
チームメートらと積極的にコミュニケーションを取り、チームになじむ努力も惜しまない。「ハシラナイ。オネガイシマス。イチ、ニ、サン」と覚えた日本語を披露し、「少しずつ学んで、みんなに溶け込めるようにしています」と胸を張った。
投げるたびに首脳陣の評価も高まっている。新庄監督は「ポンセ、良かったですね。次も先発で、投げてもらいたいなと思います」と次回先発も明言した。今度こそ、初白星をつかんでみせる。