京都戦（２日）は敵地での蒸し暑い厳しいコンディションでのゲームだった。ナイトゲームとはいえ、札幌の選手たちにとっては大きなハンディだったと思う。

　ゲーム序盤は心配した通り、京都に主導権を握られて後手にまわった。札幌ＤＦ裏のスペースに流れてボールを受ける相手ＦＷウタカの動きに手を焼いた。彼にＤＦラインが後ろに引っ張られたことで、ボランチとＤＦの間で起点をつくられて展開された。ウタカの巧妙な駆け引き、動きは見事だった。

　ドグソ（決定的な得点機会の阻止）の判定となった場面だが、しびれを切らしたＧＫ菅野がエリアを出てウタカを妨害した。個人的には札幌ＤＦも戻っていたので、ギリギリでイエローカードかなと思ったがレッド。菅野も遅れて出て来たし、それまで散々彼にやられていたので、仕方がないだろう。

　数的不利で、しかもＧＫ中野を投入するためにＦＷシャビエルを失った。前節がいいパフォーマンスだっただけに、彼を見られなかったのは残念だった。そんな状況でも何とか我慢して同点までもっていったので、ドローが良かったのだが。かつての同僚、ＦＷ宮吉に〝恩返し〟をされたのも悔しさが残る。

　６日もアウェーでＦＣ東京戦がある。京都戦よりは蒸し暑くはないだろうが、台風の影響で荒天でのゲームが予想される。前線にＦＷトゥチッチを使うことも選択肢に入れないと。前節に引っ込められて悔しい思いをしたシャビエルに期待したい。テクニックを発揮できるピッチコンディションだといいのだが。（本紙評論家）

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