ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》光ったポンセの投球 喜怒哀楽の表現がチーム内の信頼高める
■日本ハム1ー2ロッテ(5日、ZOZOマリンスタジアム)
敗れはしたが、前回に続き、いや、前回以上にポンセの投球が光った。勝負球から入ったと思えば、じっくりとカウントを整えて仕留めきる場面もあった。アウトを奪うまでのコーディネートに秀でている。
先発投手に求められるギアチェンジも実に力強かった。四回無死満塁から2者連続三振を奪い、結局、得点を与えなかった。一層のインパクトを残してくれた。これからでも2桁10勝を挙げられる力を持っている。
喜怒哀楽を表現することもでき、野手やベンチに好影響を与えられる。明るい表情は性格的なものだろうが、仕留めにいく時には実に厳しい形相を見せる。
投手に悲壮感は不必要。それ以外の喜怒哀楽は、時に野手のストレスを解消させ、時に「よし、こいつのために打ってやろう」という燃えたぎる感情を引き出す。まだ未勝利。だが、次も試合をつくってくれるだろうという安心感があり、チーム内の信頼も登板のたびに高まっているだろう。
ロドリゲスは日本での実績も豊富。次こそ、やり返してもらいたい。ランナーを抱えた際のクイックモーションの改善が必要だ。玉井は3者凡退で復調を印象づけた。石川直は先頭を内野安打で出塁させながらも、その後をきっちりと封じた。まだまだ信頼を勝ち取らなきゃいけない立場。継続してもらいたい。(本紙評論家)