高校野球
2022/07/05 23:10

東海大札幌高・門別14K完封 NPB9球団が熱視線

東海大札幌高のプロ注目左腕・門別は9回14Kとアウトの半分以上を三振で奪った

▽全国高校野球選手権南北海道大会札幌支部Cブロック代表決定戦 東海大札幌高3ー0札新陽 (5日、札幌円山)

 東海大札幌高のプロ注目150キロ左腕・門別啓人投手(3年)が札新陽打線から14奪三振、完封勝利を飾った。

豪腕の新たな武器は120キロ台の直球

 この夏、初登板の東海大札幌高・門別が、最後の打者をインコースの直球で三振に仕留め、息詰まる投手戦を制した。エース左腕は「きょうはキャッチボールから指にかかって、良いボールが行っていた」と、納得の表情を浮かべた。

 春は体調不良で出遅れ、体重は7キロ減の80キロまで落ちた。現在は84キロまで戻り、8割程度まで回復したが、その間に新たな武器を磨いた。「自分のシュートするクセを生かしつつ」と、直球と同じ腕の振りという120キロ台の直球を習得。昨秋から試してはいたが、決め球として使えるレベルまで精度を高めた。

 スタンドにはNPB9球団のスカウトが集結。日本ハムの白井スカウトは「真っすぐの指へのかかり具合は、今までで一番良い」と高評価していた。それでも門別自身は「意識してしまうと投球に影響が出る」と、今はプロへの思いを封印。「目の前の一戦を仲間と戦っていきたい」。頂点だけを目指して腕を振る。

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