ファイターズ
清宮 ロメロ撃ち9号同点ソロ! 自身初の2桁弾に王手
■日本ハム4ー5ロッテ(6日、ZOZOマリンスタジアム)
納得の一振り「真っすぐを一発で捉えられた」
打った瞬間に本塁打を確信した。「7番・一塁」で先発した清宮幸太郎内野手(23)が2試合ぶりの一発を放ち、キャリア初の2桁弾に王手をかけた。
先頭で迎えた三回、2ボールからロッテの先発左腕・ロメロが投じた146キロ直球を完璧に捉えた。大きなフォロースルーに乗せた打球は右翼席に一直線。同点に追いつく9号ソロを「真っすぐを一発で捉えられた。有利なカウントだったし、しっかり捉えられた」と振り返った。
五回の第2打席でも右翼への二塁打を放つなど、内容のあるバッティングを見せていただけに、1点を追う九回の好機で凡退したことが悔やまれる。1死二塁でロッテ・益田のシンカーを打ち上げ、平凡な中飛に終わった。アウトになった後も、悔しそうな表情でしばらく中堅方向を見つめた。「きょうはそこっす。最後打ちたかったです。めちゃめちゃ悔しかった。打ち損じた」
交流戦は打率.323と好調だったが、リーグ再開後はバットが湿った。自身の感覚と日々の体調をうまくかみ合わせる難しさに直面。「同じような感覚でも全然違う動きだったりするので、そこが難しいですね。擦り合わせていくっていうのが大変」と悪戦苦闘の日々を送っている。
新庄監督は「(清宮は)良かったですね。左ピッチャーで。タイミングはばっちりでしたよね。(五回の)ツーベースも。いい感じのスイングでしたね」と評価した。
求められる得点圏での勝負強さ
あとは本人も痛感している得点圏での打席だ。金子野手総合兼打撃コーチは「性格の問題」と指摘するが、自身でその壁を乗り越えないといけない。「ああいうところで打てるようなバッターにならないといけない」と清宮。頼れるスラッガーとなるために、歩みを止めるわけにはいかない。