ファイターズ
2022/07/06 23:53

中継ぎ再転向の吉田輝星が1回ピシャリ「一球の重み」再認識

七回に4番手で登板した吉田は久々の救援登板を無失点で終えた(撮影・富田茂樹)

■日本ハム4-5ロッテ(6日、ZOZOマリンスタジアム)

ボール先行も無失点「結果、ゼロだった」

 中継ぎに再転向した吉田輝星投手(21)が幸先良く再スタートを切った。1点を追う七回から4番手でマウンドへ。6月12日の中日戦(札幌ドーム)以来の救援登板を無失点で終え、ホッとした表情を浮かべた。

 先頭の荻野には、カウント3-1とボールが先行したが遊飛。続く高部は1球で右飛に仕留め、中村奨はフォークボールを引っかけさせて三ゴロに打ち取った。

 「結果、ゼロだった」と安堵しつつも「中継ぎは一球の重みが、先発も重いですけどちょっと違う。一気にテンション上げて初球からいけるように」と反省した。

前回先発後には自ら罰走「クソみたいなピッチングしたので」

 今季4度目の先発となった前回登板6月29日の西武戦(ベルーナドーム)では、3回4安打3失点。先発ラストチャンスをものにできず、再びリリーフに回ることが決まった。ベンチを外れていた7月1~3日のオリックス戦では、本拠地・札幌ドームのスタンドで階段ダッシュをする吉田の姿があった。

 「ランニング(メニュー)は何でもいいよと言われたので、ちょっと罰走でもしようかと。罰走っすよ。当たり前じゃないですか。あんなクソみたいなピッチングしたので、そういうのをやって、切り替えました」。腰痛防止のベルトを巻き、観客席を1人で黙々と駆け上がった。

 プロ4年目の今季は開幕から1軍に定着。聖地・甲子園、地元・秋田での凱旋登板を経て、今後は中継ぎで経験を積み、将来的には先発ローテーション返り咲きを目指している。

 「負けて投げる時は流れを呼び込めるピッチングをして、勝ちの時はしっかり点差を守って、どちらも自分らしいピッチングで抑えられればいい」。リリーフとして数々の修羅場をくぐり抜け、エースへの階段を一歩ずつ登っていく。

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