ビッグボス指令で本盗狙う 野村、松本剛がファン投票で初球宴「何かの間違いでも何でもいい」
「マイナビオールスターゲーム2022」(26日・ペイペイドーム、27日・松山)のファン投票選手が6日に発表され、日本ハムからは野村佑希内野手(22)と松本剛外野手(28)が初選出された。現役時代にファン投票で7度出場した新庄剛志監督(50)はMVP獲得への3カ条を伝授した。球宴で2度も最優秀選手賞に輝いたビッグボスからホームスチール指令を受けた2人が主役の座をかっさらう。
三塁手部門・野村「ワクワクできるような姿を見せていけたら」
売り出し中の若き大砲がスターの仲間入りだ。プロ4年目の〝ジェームス〟こと野村が球宴ファン投票の三塁手部門で初選出。「ファンの皆さんがワクワクできるような打席での姿、スイングを見せていけたらと思います」と喜びをかみしめた。
名前を売るまたとない機会だ。「目立つチャンスなので」と期待する新庄ビッグボスから、MVP獲得へ3つのアドバイスを送られた。「ランナーがいなかったらホームラン、セカンドにランナーがいたらセンター前。あと、もしサードに行ったらホームスチールはしなさい」
お祭り男として知られる指揮官は、04年に球宴史上初の単独ホームスチールを成功させた。名場面として語り継がれており、その映像は野村の脳裏にも焼き付いている。
それだけに「プレーで目立てればいい。その結果がホームランでもタイムリーでも、何かの間違いでホームスチールでも何でもいい」。本盗を決めた経験はなく「盗塁もまともにしたことない」というが、果敢にホームを狙いにいく。
ド派手アイテムに〝Jポーズ〟で「目立つチャンス」
オールスター仕様のド派手アイテムにも注目だ。光る特製ベルトや虹色バットで話題を独占した指揮官が6月上旬から「道具をもう頼んでおいた方がいいよ。目立たなね」と助言。野村も「メーカーのローリングスが、前々から、いろいろ準備してくれている。気合を入れて作ってくれている」と用意している。
ひそかな野望もある。ミドルネーム「ジェームス」の頭文字を取った〝Jポーズ〟の定着だ。5日のロッテ戦(ZOZOマリン)で本塁打を放った後に初披露したばかり。「浸透してない」と言うが「機会があればやりたい。ホームランでも打ったら」ともくろむ。
球界を代表する選手が一同に集う真夏の祭典。新庄ビッグボスから指南を受け、野村がその名を全国にとどろかす。
外野手部門・松本剛は「先頭打者弾」でMVPつかみ取る
苦節11年、リーグ首位打者をひた走る松本剛が、うれしい球宴初選出となった。外野手部門3位の得票を集め、「選ばれたことをボスから直接聞いたので、すごくうれしかったです。MVPを取って来てと言われたので狙っていきたい」と白い歯をのぞかせた。
新庄ビッグボスは「(松本剛と野村の)1番、2番面白くないですか? 中嶋監督にメールしておきます」。全パの指揮を執るオリックスの中嶋監督にお願いし、活躍を後押しすることを宣言している。
指揮官の構想を受けて、松本剛自身も「先頭打者ホームランを打ったら、(MVPの)可能性がある。チャンスがあったら狙いたい」と気合十分。走力があり、ホームスチール成功も大いに期待できる。シーズンの勢いそのまま、大舞台で大暴れだ。