コンサドーレ
≪平川弘のCool Eye≫ ストライカー不在なら全員で得点の確率上げろ
タレント揃いの神戸に0―1で敗れた札幌。順位は11位と、なかなか一桁台へは入っていけない。今季、残り試合はあと9試合。現実的には勝ち点差6の8位・FC東京を捉えられるかどうかだろう。
神戸戦はチャンスをつくりながらも決められずに負けるという今季のこれまでを象徴する悔しいゲームだった。イニエスタ、大迫らにはうまく対応したが、武藤を抑えることができなかったのが痛かった。
少ないチャンスをものにされたが、それが経験の差である。しかし、完全に相手を崩した場面が何度かあり、札幌の連動性は見事だった。あとは決めるか決めないか。
C大阪戦では2―0と結果が出たが、神戸戦では出なかった。個人的には、あれくらいのゲームをして得点できなかったのだから仕方がない―と諦めるしかない。そう思える内容だった。
根本的にはストライカーがいないということが問題。トゥチッチを先発で使ったが、まだまだ時間がかかる。全員でラインを押し上げてプレスをかけ、ゴールに迫り、チャンスの回数を増やして得点の確率を高めるしかない。「荒野が決めていれば」は、負け惜しみとなるので忘れよう。次に決めてくれればいい。
次節は勝ち点で並び、順位がひとつ上の広島が相手。上位を狙っていくためには負けられない。個人的にはドウグラスをもう少し使ってあげたらと思うが…。(本紙評論家)