《河合CRCの竜の眼》ファイトして走り切ってファン魅了しろ
FC東京戦(6日)は2つのハンドでPKを取られてしまうレアなケースではあったが、その前の段階で少しミスが重なってしまった。
ハイプレスにいってボールを奪えそうなシーンだったが、中盤でFWレアンドロをフリーにしてしまい、ドリブルでエリア前まで運ばれ最終的に右サイドのMF紺野にシュートを打たれた。FW菅としてはもう少し寄せたかったシーンだった。
ボールをしっかり保持し、相手の隙をつくらせるパスワークや、メリハリをつけ、最後まで得点を奪う姿勢は見せてくれた。しかし、各選手止まってパス回しをしているシーンが多く見受けられた。止まってさばくだけでは崩せない。一つ飛ばすパスや3、4人目の関係性などをもっとつくらなければならなかった印象を受ける。
その前の京都戦(2日)は前半15分にGK菅野がドグソ(決定的な得点機会の阻止)を取られて一発退場。判定的には厳しいものになったが、飛び出しは彼のストロングポイント。そこは見失わないでほしい。
前半は全く良い形をつくれなかったが、後半は10人で戦っているとは思えないほど素晴らしい展開を見せてくれた。同点に追いついた菅のシュートもすごかった。最後は10人で戦っているツケが回ってきた。DFラインが深く、バイタルエリアへのクロスに反応できなかった。
あそこで失点しないためにはDFラインを少しでも上げること。クロスに関しても一歩でも寄せる。その積み重ねが引き分け、勝利につながる。
10日はホームで2位の鹿島を迎え撃つ。連敗したことで、残留争いも見えてきた。前回のホームでのG大阪戦を思い出してほしい。球際で戦う姿勢、勝利への執念、内容も良かったが、戦う気持ちを前面に出したことが勝利へとつながった。
ファイトすることや走り切ることをベースに、ホームのサポーターの前でプロとしての意地を見せてほしい。その姿がファンを魅了し、コンサドーレを後押ししてくれる存在となるはずだ。
(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)