コンサドーレ
「次の日には切り替えた」京都戦で一発退場の菅野が鹿島封じへ意欲
北海道コンサドーレ札幌は8日、10日のホーム鹿島戦へ向けトップチームはリカバリー、サブチームはミニゲームなどで調整した。19節(2日)の敵地・京都戦で一発退場となったGK菅野孝憲(38)の出場が濃厚。上位相手に今度は勝利を呼び込む。
負ければ15位後退の可能性も「勝つことだけに集中」
まさに不動心。幾多の試練を乗り越えてきたベテラン・菅野に動揺はみじんもなかった。京都戦の前半15分に「DOGSO(決定的な得点機会の阻止)」で一発退場となった。この判定にペトロビッチ監督も不満を隠さず、チームは敗れ、サッカー界全体でも議論を呼んだが、「審判のジャッジが絶対なので、言うことはない。守備でもう一つ前で防げていればあんなことにはならなかった。次の日にはすぐに切り替えた」と涼しい顔だ。
大胆な飛び出しや決断力持ち味
179センチとGKとしては小兵だけに、京都戦の退場の際の大胆な飛び出しや決断力も持ち味だ。それが好プレーか警告かギリギリのプレーとなる時もある。「一発レッドはこれまでたくさんもらっている」と、どんなアクシデントが起きても気持ちもプレースタイルも変わらない。「練習でも試合でも常に気持ちは同じ。いい練習と準備をして、試合では目の前の相手に勝つことだけに集中する」と言う。
前回の鹿島戦は1-4と完敗を喫した。鹿島のハイプレスに押し込まれ、特に前半は札幌らしさが影を潜めた。「ウチはボールを保持してこそのチーム。鹿島が前から来るからといって蹴ってばかりだと前回と同じになる」と話す。負けると降格圏目前の15位に沈む可能性もあり、2位が相手とはいえ、ホームでは負けられない。
波に乗れないチーム状況の中、勝負どころの一戦だけに、抜群のメンタリティーを持つベテラン守護神の力がこれまで以上に必要になるはずだ。