ファイターズ
2022/07/13 23:10

史上〝最遅〟カーブに挑む! 伊藤大海が球宴で佐々木朗希に対抗だ

静岡の草薙球場で調整する伊藤にオールスター出場の吉報が届いた(撮影・桜田史宏)

 オールスター史上最遅球に挑戦だ! 「マイナビオールスターゲーム2022」(26日・ペイペイドーム、27日・松山)の監督選抜選手が13日に発表され、日本ハムからは伊藤大海投手(24)が初選出された。プロ2年目で初めて立つ夢の舞台で、最速ならぬ最遅の超スローカーブを投じることを宣言。大量の粉を舞わせる〝追い追い追いロジン〟の『爆煙投法』でもファンを魅了する。

監督選抜で初選出

 球界を代表する選手が集う年に1度の祭典「オールスターゲーム」。監督選抜で初選出された伊藤の、エンターテイナーとしての血が騒がないわけがない。

 「スローボールのオールスター最遅を狙おうかなと思います」とニンマリ。ファン投票で選出された最速164キロ右腕・佐々木朗(ロッテ)の最速更新が注目される中、道産子右腕が目指すのは最も遅い〝最遅〟だ。

 伊藤にとって、超スローカーブはいざという時に繰り出す「とっておきの一球」。今までの最遅は70キロ前後で、スピードガンで計測不能となったこともある。「画面から一回、消えるくらい。まだ試合では一回もストライクになっていないので取れるように頑張ります」と鼻息が荒い。

 大きな弧を描いて、キャッチャーミットに収まるスローカーブ。魔球の別名は「ちょっと考えておきます」と検討中だが、伊藤の故郷・鹿部町といえば、北海道遺産に選定された「間欠泉」が有名だ。地中から吹き上がる熱水はボールの軌道に似ており、「間欠泉ボール」が候補の一つに挙がっている。

〝追い追い追いロジン〟の「爆煙投法」にも注目!?

 伊藤大海の名を売るまたとないチャンス。昨夏の東京五輪で話題となった〝追いロジン〟も増し増しにする。投球時に白い粉を舞わせることがトレードマークの右腕は「ロジン、増し増しで。追い追い追いロジンと書いておいてください。爆煙投法です」とニヤリと笑った。

 格好にも注目だ。新庄ビッグボスは「目立たなね」と、オールスター仕様のど派手アイテムを身につけることを推奨。投手の伊藤はバットやグラブを用意できないが「真っ金金のベルトとかして。ボスに言ったら準備してくれそうじゃないですか」と声を弾ませた。

 「一球一球全力で、伊藤大海らしく投球してきたいと思います」。どんな、ピッチングを見せてくれるのか。いまからワクワクが止まらない。

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