高校野球
2022/07/14 23:10

旭大高・山保が7回14Kで北北海道大会50勝目!現校名最後の夏に甲子園誓う

旭大高の山保は直球で押しながら7回14奪三振! 得点圏に一度も走者を許さない完璧な投球で同校の北大会50勝に貢献した(撮影・小川正成)

▽全国高校野球選手権北北海道大会 1回戦 旭大高5-0帯緑陽 (14日、旭川スタルヒン)

散発4安打0封 打っては2点二塁打

 北大会が開幕し、1回戦3試合が行われた。昨夏4強の旭大高は5―0で帯緑陽に勝利。先発した最速143キロ右腕の山保亮太投手(3年)が7回14奪三振。被安打4も、得点圏に一度も走者を許さない完璧な投球内容で北大会50勝に貢献した。

「旭大にふさわしい終わり方をしたい。甲子園で勝って校歌歌う」

 最速143キロ右腕の山保が、道大会初のマウンドで身長184センチのスラリと伸びたリーチから繰り出す直球を武器に衝撃の三振ショーを披露した。「きょうが特別良かったわけではない。いつも通り。ストライク先行で投げた結果で、三振を狙ったわけではない」と、涼しげな表情で振り返った。

 立ち上がり、2者連続で空振り三振に仕留めると、二回1死から4者連続、四回には3者連続。降板した七回までのアウト21個のうち、3分の2を三振が占めた。「球数を多くしたくないから初球から打ってもらおうと。春は勝負どころでボールになる球が多かった。試合がつくれるようになった」と胸を張った。投げた95球中、8割を直球で勝負した。

 昨秋に背番号10でベンチ入り。今年4月、「投げていないときは野手でチームに貢献できたら」と自ら両立を志願。ブルペン入りは週2度に減ったが、しっかりと両立している。春はエースナンバー1番も夏は7番。背番号に関しては「何もない」と一切、気にしない。この日の試合も、八回から左翼の守備に入り、その裏には2死二、三塁から2点二塁打を放つなど投打で活躍した。

 来春、系列の旭大が市立化することに伴い、現校名では最後の夏となる見込みだ。「歴史があって、プライドも背負っている。最後、旭大にふさわしい終わり方をしたいので、甲子園で絶対に勝って、校歌を歌いたい」。この夏、3年ぶり10度目の頂点へ、一気に駆け上がる。

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