ファイターズ
2022/07/14 23:20

快刀乱麻! 加藤「楽しく投げられた」7回無失点で1カ月ぶり4勝目

二回を抑え、グラブでタッチしてベンチへ引き揚げる日本ハム・先発の加藤(左)と宇佐見のバッテリー

■日本ハム6ー0楽天(14日、静岡)

腰痛から復帰し3週間ぶりの登板

 蒸し暑さを吹き飛ばすような快投だった。腰痛から復帰した加藤貴之投手(30)が6月22日楽天戦以来の先発に臨んだ。復帰登板の相手も楽天。7回5安打無失点の好投を見せ、約1カ月ぶりとなる4勝目を手にした。

 頼れる左腕が帰ってきた。久しぶりの1軍マウンド。いつもとは違う緊張感に包まれたが「楽しく投げられたかなと思います」と納得の表情を見せた。走者を許しても動じずに、淡々と投げる姿は離脱前と変わらなかった。早いテンポでスイスイと7回を投げきり、二塁すら踏ませない抜群の投球を披露した。

QS率85.7%リーグ屈指の安定感

 今季は14試合に先発し、12度のクオリティー・スタート(QS、6回以上を投げ自責3以下)達成は、オリックスの山本と並びリーグトップの数字だ。さらに、QS率85.7%は堂々のリーグナンバーワンと屈指の安定感を誇っている。

 今季、好投が続いている要因を女房役の宇佐見は「投げるところを間違えない。フォアボールが少ないので、カウント負けしないでピッチャー有利の状態で進められている」と語る。加藤も「一球一球、しっかりと宇佐見のサインを信じて投げる」と信頼を置いている。

野菜スティックがマイブーム

 好調な左腕には今、ハマっているものがある。コンビニに売っている「野菜スティック」だ。「マヨネーズ付いてるやつ。あれ、おいしいなと思いました。あれ最近好きっす」と笑う。すでにセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの「野菜スティック」を食べ比べており「セブンイレブンがおいしかったです」とニンマリ。コロナ禍で行動も制限される中、加藤なりに楽しみを見つけているようだ。

 好調な投手陣が6連勝を支えている。加藤は「ポンセもそうですし、池田も上沢も大海(伊藤)もみんな頑張ってますし、中継ぎもみんな頑張ってます。一人一人が1つの勝ちに向かっていけている。それは本当にいいこと」とうなずいた。加藤も負けじと、左のエースとしての風格を感じさせる投球だった。

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