高校野球
クラークが初の春夏連続甲子園へ好発進 エース・山中が好投5回1失点12K
▽全国高校野球選手権北北海道大会 1回戦 クラーク8-1釧明輝 (14日、旭川スタルヒン)
北大会が開幕し、1回戦3試合が行われた。2季連続甲子園を狙うクラークは、8―1で釧明輝に七回コールド勝ち。先発したエース左腕・山中麟翔投手(3年)が5回1失点も12奪三振と貫禄の投球を披露した。
決め球チェンジアップにすごみ「球に力伝えられている」
クラーク初の春夏連続甲子園へ、エースの山中が、開幕戦で貫禄のある存在感を見せつけた。「夏の開幕戦で投げさせてもらえる。気合が入っていた」と、5回12奪三振。二回の先頭に一発を浴びたが、直後から6者連続三振を奪うなど、仕上がりは上々だ。
春から取り組むノーワインドアップと、決め球のチェンジアップにすごみが増した。「春は指に引っかかっていた。体重移動がしやすくて、制球も甲子園前よりいい感じ。これまでは体重移動が苦手だったけど、今は球に力が伝えられている」と、理想の投球に近づいている。
一球の怖さも再認識した。本塁打を打たれた唯一の失投は高めに浮いたチェンジアップ。「夏は一球がとても怖い。夏は先制されると気持ち悪い展開になる。仲間が点を取ってくれるまで抑えたい」。選抜の敗戦を経て成長したエースが、チームを支える。