ファイターズ
BIGBOSS采配ズバリ!宇佐見の意表突くスクイズで難敵・岸を攻略
■日本ハム6-0楽天(14日、静岡)
成功のポイントは6球目のファウル「打ってくるだろうというところ狙った」
新庄ビッグボスの采配が冴えわたり、今季3戦2敗だった相手先発の岸を攻略。意表を突くスリーバントスクイズで先制点を奪取し、2019年以来3年ぶりの6連勝を飾った。
あっと驚く作戦が飛び出したのは、雨がポツリポツリと落ちてきた0―0の五回だ。1死二、三塁と先制のチャンスで、打席には捕手の宇佐見。2ボールの3球目に試みたスクイズはファウルとなったが、フルカウントから再び敢行。一塁方向へ転がし、三塁走者の清宮が生還した。
指揮官の読みがズバリ的中。「予報では雨が降ってくるというので、先に1点取りたいなって。(カウント)3-2からうまく、僕がサインを出して、決めてくれるっていうね。素晴らしいと思う」とニンマリだ。
成功のポイントに挙げたのは、6球目のファウルだ。「3-2から左にファウルしてくれたことによって、(相手が)打ってくるだろうというところを狙った」と説明。「あの場面、本当は2ランスクイズだった。(送球を)ホームに投げてくるとは思わなかったから、(三塁コーチャーの)稲田コーチがストップ。ファインプレー」と内幕を明かした。
立役者・宇佐見も驚き「まさか2ストライクから出るとは」 女房役でも好リード
勝利の立役者となった宇佐見は「まさか2ストライクから出るとは思ってなかったですけど、何とかバットに当てることだけ考えてやりました」。女房役としても先発の加藤を好リードし、「フォア・ザ・加藤さん」とコメントした。
年に1度の静岡でのホームゲームで連勝し、今季初となる2カード連続の勝ち越しを収めた。「素晴らしいゲームを見せられたと思いますし、また来年はさらに強いファイターズを見せたいと思います」。
順位は最下位だが、7月は8勝3敗と白星が先行。夏到来とともに、ビッグボス率いる日本ハムの勢いが加速している。