北海道コンサドーレ札幌は１４日、宮の沢でミニゲームなどを行った。タイから移籍してきたＭＦスパチョーク・サラチャート（２４）は、選手登録が可能となる１６日のアウェー柏戦の出場に意欲的だ。チームは２戦連続で無得点。来日初ゴールを決め、良い流れを持ってくる。

得点力不足解消に意欲「チームに貢献したい」

　入団して１カ月を迎えたスパチョークは、１５日に登録を済ませ、柏戦でのＪ１リーグデビューを狙っている。徐々にペトロビッチ監督の戦術にも順応してきた。「まだ学んでいる途中だが、そこまで難しいとは感じていない」と、アピールを続けている。

　１１日の岩教大との練習試合はボランチに入り、１３、１４日に行った１１対１１のミニゲームでは右ウイングバックに入った。「監督がいろいろ試していると思う」と本職のシャドーのほか、違うポジションも柔軟にこなした。

　試合の状況に合わせて途中出場も考えられ、登録即デビューの可能性は高くなる。２戦連続ノーゴールのチームの現状には、「得点力不足。（出場の）チャンスを与えてくれれば、ゴールを決めてチームに貢献したい」と誓った。

　夏本番を迎えて厳しい戦いは続く。チームは現在、残留争いが見えているリーグ１４位。「チェック」の愛称でタイの至宝と呼ばれるスパチョークは、前回対戦で大敗した柏からチーム３試合ぶりの得点を決め、勝ち点３を奪い返すつもりだ。

■プロフィール　スパチョーク・サラチャート （Ｓｕｐａｃｈｏｋ・Ｓａｒａｃｈａｔ） １９９８年５月２２日生まれ。タイ出身。ポジションはＭＦ。背番号４９。前所属クラブのタイ１部ブリーラム・ユナイテッドでは今季、３０試合中２６試合に出場し、５得点、５アシスト。１０代から選出されたタイのＡ代表では通算１８試合に出場し、５得点。ニックネームはチェック。好きな食べ物はラーメン。１６９センチ、６０キロ。利き足は右。