ファイターズ
大海またしても10勝の壁 「1勝の難しさ」痛感
■日本ハム3-5オリックス(22日、京セラドーム)
12球団新人一番乗りとなる10勝目は、またしてもお預けとなった。七回途中8安打4失点で6敗目を喫し、伊藤は「最後の最後に粘り切れず、チームに申し訳ないの一言です」と悔しさをにじませた。
立ち上がりは完璧だった。最速152キロをマークした直球を中心に変化球を織り交ぜて三回まで完全投球。ボールを自在に操り、六回まで4安打無失点と快投した。
しかし、3点リードの七回に崩れた。先頭から3連打を浴びて無死満塁のピンチを背負い、1死後、伏見に左前適時打を許して降板。後を継いだ投手陣が逆転を許し、ベンチでグッと唇をかんだ。
前半戦は6連勝で締めくくったが、後半戦は5試合に登板して2勝2敗。「1勝の難しさを改めて感じている。気を引き締めて、何とか次は勝てるように頑張りたい」。そう言って伊藤は前を向いた。