夏季スポーツ
2022/07/14 23:25

ラグビー7人制女子 三枝、世界で飛躍誓う「対人の強さアピールしたい」

ホームグラウンドで代表入りをアピールする三枝(右)

定山渓で日本代表合宿

 ラグビー7人制女子日本代表合宿(9~16日、北海道バーバリアンズ定山渓グラウンド)が報道陣に公開された。北海道バーバリアンズディアナ所属の三枝千晃(25)は世界での飛躍を誓った。

目標はセブンスチャレンジャーシリーズVとW杯8強以上

 5月のカナダ遠征、6月の埼玉・熊谷合宿を経て、ホームグラウンドで三枝が躍動した。2年後のパリ五輪よりも、今は目前に迫っている世界との戦いしか頭にない。

 8月12日からの「セブンズチャレンジャーシリーズ」(チリ・サンティアゴ)の優勝と、9月開催のW杯(南ア・ケープタウン)での8強以上が大目標だ。「自分はFWなので1対1や対人の強さでアピールしていきたい」と両大会のメンバー入りに燃える。

 12チームで争うチャレンジャーズシリーズは、サクラセブンズにとっては重要な大会だ。優勝チームは翌年度のワールドラグビー・セブンズシリーズのコアチームに昇格。世界の強豪と戦えるため、継続的な強化を実践できるためだ。東京五輪後の昨年9月から新体制となったサクラセブンズで、常に三枝を招集している鈴木貴士ヘッドコーチは「やはり人に強いところと足も実は速い」とパワーと身体能力に期待する。

 北海道バーバリアンズのニュージーランド遠征に参加し、雰囲気の良さに入団したという。東京から北海道に来て4年目となり、コロナ禍で試合ができない厳しい時期も、チームメートと支え合い、けがもなくコンディションを落とさず乗り越えた。代表の活動も、職場が快く優先させてくれるという。「ラグビーをやりやすい気候ですし、グラウンドも素晴らしい。北海道に来て良かったと思っています」。北の地で成長したことを証明するため、世界で暴れるつもりだ。

■プロフィール 三枝千晃(さえぐさ・ちあき) 1997年3月21日、東京都葛飾区生まれ。都立小山台高時代は陸上部で砲丸投げの選手だったが、指導者と友人に誘われてラグビーの楽しさを知る。文教大、「ARUKAS QUEEN KUMAGAYA」を経て、2019年に北海道バーバリアンズディアナに加入。167㌢、68㌔。夢は「結婚、子供もほしい」。家族は両親、妹2人。

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