高校野球
2022/07/15 22:50

旭東22年ぶり初戦突破 カリスマ主将の今津が決勝打

七回2死三塁で先制の左前打を放ち、一塁上でガッツポーズを見せる旭東の今津

▽全国高校野球選手権北北海道大会1回戦 旭東4ー1旭明成(15日、旭川スタルヒン)

 1回戦3試合が行われ、2年連続20度目出場の旭東が4―1で旭明成に勝利。七回に今津慶介主将(3年)が先制打を放つなど、4連打で一挙4得点し、22年ぶり&21世紀初の1勝を挙げた。

4連敗中の旭明成に雪辱「勝たないと甲子園に行けない」

 創部120年目の進学校・旭東が〝カリスマ主将〟活躍で8強進出だ。0―0の七回2死三塁。打席に立った今津は「ああいう場面で打つために練習している。自信はありました」と先制の左前打。均衡を破り、勝利を引き寄せた。

 昨秋、今春と練習試合を含めて4連敗中の旭明成にリベンジを果たした。「旭明成に勝たないと甲子園には行けないと、ずっとやってきた。練習量は私立のヤツにも負けないっていう自信もあった」と胸を張った。

 道大会初先発の窪田航樹投手(3年)を、遊撃手の今津らバックが無失策でもり立てた。一回、「何となくですけど、捕手が遠く感じた」と窪田。3四球で雰囲気にのまれかけたが、今津が遊撃の位置から、ことあるごとに声掛けしてきた。窪田は「チームでも一番熱い、一番信頼している。すごいカリスマ性があって、一番好きな人。自然と彼の周りに人がいる」。無失点で切り抜け、リズムを取り戻した。

 今津の売りは「絶対的な自信」。父は現旭川市長の寛介氏(45)で旭龍谷高で内野手だった。祖父は元国会議員。その背中を見て育った今津は、高校まで全ての所属チームで主将を務めた。旭東でも「チームを引っ張っていく自信はあった」と自ら立候補したほどだ。

 22年ぶりの勝利も、目線は、はるか遠くを見据える。昭和の時代に、南北分離前を含む夏の道大会で5度の準優勝を誇る旭東だが、「甲子園に行かないと、皆さんの記憶には残らない」ときっぱり。旭東が地元開催のトーナメントを駆け上がる。

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