ファイターズ
4番・野村がエースに恩返しの決勝打「ファンの声援で打球が伸びてくれた」
■日本ハム1-0西武(16日、札幌ドーム)
近藤のヘッスラ、エース上沢の力投に燃えた!光成から3安打
4番が燃えていた。エース上沢の力投や、直前の近藤のヘッドスライディングに奮い立った。0―0の六回1死二塁。すでに2安打をマークしていた野村佑希内野手(22)が中越え適時二塁打を放ち、虎の子の1点を奪った。7連勝を引き寄せた打の主役は「ファンの声援で、打球がプラス10メートル伸びてくれました。越えてくれて良かったです」と2万5000人の応援に感謝した。
相手バッテリーの思惑を上回った。打席ごとに工夫して攻めてきたが、勝負球の直球、フォーク、カットボールを次々に粉砕。3打席連続で中堅方向に強い打球をはじき返した。今季、西武先発の高橋とは好相性で、5月20日の対戦でも3安打を記録していた。
エースの白星にホッ「いつもミスとかをカバーしてもらっているので…」
3割に迫る高打率を残し、打線の核になっている。ただ、1カ月半ほど前、ビッグボスから捕手への仰天コンバート案を提示されていた。「いや、ビックリ100(%)ですよ」と本人も寝耳に水の構想。サードで一流を目指してきただけに「まだ分からないので…ノーコメントで」と困惑気味だが、試合では集中し、快音を響かせている。
右足を負傷しながらも、八回途中まで投げた上沢には白星がついた。野村は「いつも僕のミスとかをカバーしてもらっているので、少しですけど(恩を)返せて良かった」と安堵した。ひたむきにバットを振り続けてきた4年目内野手は、頼もしく、主砲への階段を上っている。