ファイターズ
2022/07/18 23:10

《岩本勉のガン流F論》井口、北浦は背水の覚悟で猛アピールせよ

連投のマウンドで九回を3者凡退に抑えた北浦

■日本ハム1-5西武(18日、札幌ドーム)

 敗戦の中にも光はある。それをBIGBOSSも求めているはずだ。この日の試合で言うならば、井口と北浦だろう。

 井口は久しぶりすぎる1軍登板で2回をパーフェクト。もう、四の五の言っていられない。たとえボールの回転がぐちゃぐちゃだろうが、スピードが遅かろうが、結果がすべて。仕留める意思があるかどうか。それがあった。マウンドに立った瞬間から鬼の形相で、ねじ伏せにいった。

 指揮官が明言したメンバーの固定は野手に限ったものではない。ここまでの戦いで、場面ごとに起用したい投手は固まりつつあるはずだ。それを理解しての井口の投球だった。

 北浦も立場は変わらない。猛アピールが必要だ。前日に今季初登板し、回またぎで1回2/3を無失点。連投のマウンドで1回を3者凡退に抑えた。体はバキバキだっただろうが、そんなことは言っていられない。19日からはオリックス3連戦。「オールスターまで全部投げます!」と宣言するぐらいの気概を見せてもらいたい。

 先発の池田は、もったいなかった。強いボール(直球中心)で1巡目を無安打に封じたが、2巡目から小技(変化球中心)に走ろうとしていた。バッテリーの配球が裏目に出た。次回登板に向けた首脳陣の指示は明白だろう。「先を計算せず、飛ばしていけ!」と。(本紙評論家)

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい