コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》降格が迫ってきた現状…「いい守備から攻撃」という意識を
柏戦(16日)は残念ながら無得点で0―1と敗れた。プレーオフ(PO)圏の16位G大阪とは勝ち点3差。予断を許さない状況である。ここで踏ん張らないとJ2降格へのプレッシャーを感じながら終盤戦を戦うことになる。
柏戦の攻撃のポイントとして、ゴール前に人数をかけることを、チームで共有していた札幌。チャンスを得点につなげるためにも、ゴール前の迫力が必要だった。人数をかけるには前線でFW興梠がタメをつくり、後方から味方が駆け上がってくる時間をつくらなければならない。
そして、もうひとつは、相手のくさびをインターセプトしてからのカウンターで、複数人が一気にゴール前に入っていくこと。興梠を軸に連動した攻撃で人数をかけるのが理想だが、現状ではあまりうまくいっていない。
考え方として、いい守備から攻撃という意識にシフトした方がいいと思う。降格が目の前に近づいてきた現状では、背に腹はかえられない。いいボールの奪い方をして、そのまま攻撃へ移れれば自然とゴール前の迫力は出るはずだ。
リーグはE1選手権があるため、しばしインターバルが空く。横浜Mから7人、広島から6人が代表に選出された。湘南からも3人入ったというのを聞くと、札幌がゼロというのは何とも寂しいかぎり。チームの成績が芳しくないからだ。そこに自分の名前がないことにMF金子は悔しい思いをしていると思うが、早くケガを治してリベンジしてほしい。(本紙評論家)