ファイターズ
「チームが苦しい中、1回でも多く投げたかった」 田中が無念の5回5失点
■日本ハム1-7オリックス(19日、京セラドーム)
前回プロ初勝利で勢いに乗るも…
前回登板でプロ初勝利を挙げて勢いに乗る5年目右腕も、悪い流れを断ち切ることは出来なかった。先発の田中瑛斗投手(23)が、5回90球を投げて8安打5失点(自責4)。「チームが苦しい中、少しでも中継ぎ陣に負担をかけないように、1イニングでも多く投げたかったですが、5回で降板する結果になり、申し訳ない気持ちです」と悔しさをにじませた。
一回は走者を背負いながら無失点で立ち上がるも、二回にマッカーシーの右越え2ランで先制点を献上。さらにこの回、宗の中前適時打で一挙3点を失った。三回はボーク、四回は適時打と立て続けに失点。五回まで投げきったものの、今季初黒星を喫した。
「お前に任せた」上沢からの言葉胸に
勝利で〝恩返し〟したかった。オフの自主トレでお世話になったエースの上沢が、16日の西武戦で打球が直撃し右足の中指を骨折。長期離脱を強いられた先輩に連絡すると「お前に任せた」と言葉を掛けてもらった。
「だいぶうれしいです」と感激。「先発は信用だと思う。今の結果じゃ上沢さんに代わることはできないと思うんですけど、数をこなしてちょっとずつ得られたらいいかなと思います」と決意を新たにしていた。
先発の柱を欠くチームで、育成から支配下に復帰したばかりの田中は期待のホープ。「今日の反省点を次回に生かしていけるようにしたい」。次回登板こそ好投を見せ、〝師匠〟を喜ばせる。