浅間オリキラー打 2打席連続適時打で連敗阻止
■日本ハム4-2オリックス(23日、京セラドーム)
お得意様から連続適時打だ! 日本ハムは23日、オリックスと敵地で対戦し、4―2で勝利した。前日も2安打1打点を挙げ、対オリックス戦では3割3分3厘12打点と、ここ3試合でも連続打点を挙げていた浅間大基外野手(25)が、この日も一、三回に連続適時打を放って躍動。6番での先発出場ながら、上位打線で出塁した走者を効果的に返し、4打数2安打2打点。守っては、先発の立野和明投手(23)が5回2失点で3勝目を挙げ、チームの連敗は「3」でストップした。
ポイントゲッターとして躍動した。一回、近藤の適時打で1点を先制し、なおも2死一、三塁の好機。この日、6番に入った浅間は「ネクスト(バッターズサークル)の時から、何か真っすぐ来そうだなっていうのがあった」と初球から直球を狙っていた。
オリックスの先発・田嶋が投じた145キロ直球を振り抜いた打球は中前にポトリと落ちた。リードを2点に広げると、続く三回の第2打席には2死一、二塁から、今度は右前へはじき返した。2打席連続適時打で連敗ストップに大きく貢献した。
打順に応じた準備がしっかりとできていた。「きょうは6番だったので、初回の得点圏をイメージして試合に入って、その感じで得点圏で回ってきた。そのイメージ通りの状態で結果につながったので良かった」と安堵の表情を浮かべた。
疲れがたまってくるシーズン最終盤。前カードまでバットは湿っていたが、このオリックス2連戦では9打数4安打3打点と快音が戻ってきた。「試合にどれだけ一番集中力が高い状態で入れるかっていうのを、日頃の生活から意識してやってます」と、試合に合わせた生活を心掛けている。
今季キャリアハイの99試合に出場中の浅間は、ひそかに野球とは別の“野望”も抱いている。現在、ホームゲームで打席に立つ時の登場曲には、日向坂46の楽曲を2つ使用しているが、実は同じ坂道グループの櫻坂46のファンでもある。
「櫻坂、そろそろ新曲出さないですかね? (登場曲に)1曲ぐらい使いたいんですよ」と、シーズン後半戦に入る前の函館遠征中に話していた。すると翌日、櫻坂46が新曲「流れ弾」を10月13日にリリースすることを発表した。
同12~17日には、チームがちょうど札幌ドーム6連戦を戦っている時期。新たな登場曲を“お披露目”するには絶好のタイミングとなる。カップリング曲を含め、どの曲が新たな“仲間”となるのか、注目だ。
端正な顔立ちでクールな印象を与えるが、ユーモアあふれるコメントやアイドル好きの公言など、そのギャップは魅力の一つ。プレーのみならず、浅間の言動からも目が離せない。(十島功)