ファイターズ
あと1球から…ペッパー師匠・佐藤「ニュースでしょ!」今季初安打でノーノー阻止
■日本ハム0-2オリックス(20日、京セラドーム)
九回代打で意地の中前打「勝ったかなと思ったくらい盛り上がっていた」
ようやく飛び出した今季初安打が、今季2度目のノーヒットノーラン献上を防ぐ大きな一打となった。20日に「コロナ感染拡大防止特例2022」で出場選手登録された佐藤龍世内野手(25)が九回2死から代打で登場し、「どっちみちニュースになるなって」と打席へ。不名誉記録を土壇場で阻止する中前打を放ち、「ニュースでしょ! これは」とちゃめっ気たっぷりに笑った。
2月の春季キャンプから、ビッグボスこと新庄剛志監督は「ペッパー打法」を推奨。2ストライク後の打撃が得意な佐藤は「ペッパー師匠」と名付けられていた。
この日も2球で追い込まれたが、粘って6球目の135キロを中前へ。「センター方向を意識して、どんな球にも対応できると思った。(ベンチは)勝ったかなと思ったくらい盛り上がっていました」と振り返った
3カ月ぶり1軍昇格「2軍で遊んでいたわけではないぞ」
西武から移籍2年目の今季は開幕1軍入りを果たしたが、12打席無安打と結果が出ず4月4日に2軍降格。約3カ月ぶりの1軍昇格に「久しぶりなので普通に緊張した」と言うが、即結果を残し「でかいっすね。今シーズン1本もヒット出ていなかったのでよかった」と安堵の表情を浮かべた。
新型コロナウイルスの感染者が相次ぎ、チームは4連敗で2カード連続の負け越しが決定。暗いニュースが続く中、厚岸町出身の道産子は元気いっぱいだ。「2軍で遊んでいたわけではないぞ、というところを見せつけたいです」。2軍で過ごした3カ月間の悔しさをバネに、ここから巻き返しを図る。