帝京魂!郡がプロ6年目で初本塁打「めちゃくちゃ気持ち良かった」
■日本ハム3-4オリックス(21日、京セラドーム)
無心で振り抜いた打球は、グングン伸びて日本ハムファンが陣取る左翼席へ着弾した。「8番・三塁」で先発出場した郡拓也捕手(24)が、五回1死一塁からプロ初本塁打となる先制の2ランを放った。
通算124打席目での一発
プロ6年目、通算124打席目にしてようやく飛び出した一発に「めちゃくちゃ気持ち良かったです」とガッツポーズをしながらダイヤモンドを一周。帝京高出身らしく「魂!」と、お決まりのフレーズで喜びを表現した。
捕手登録ながら内外野守れるユーティリティープレーヤー。今季は開幕1軍入りを果たしたものの、4月中旬に右手骨折で離脱。6月17日に1軍再昇格したが、目立った活躍ができず、今月15日に出場選手登録を抹消されていた。
チームがコロナ禍に襲われる中、「感染拡大防止特例2022」によって20日に再昇格。この日は発熱により1軍登録を外れた野村に代わって、急きょ三塁で出番が回ってきた。
慣れない三塁守備 野選&失策で2失点「言い訳にならない」
今季初めて三塁で先発出場し、六回には自身の守備が野選と失策による2失点につながった。「僕が悪いです。サードで出ているからには、あそこは絶対にしのがなきゃいけなかった場面だった」。慣れない守備位置でプレーも「それは言い訳にはならないので、本当に練習するしかないです」と言葉に力を込めた。
今季のテーマは「目指せ、範馬勇次郎」。漫画作品「グラップラー刃牙」シリーズに登場する「地上最強の生物」に少しでも近づくことを目標に掲げてきた。
目標は「地上最強の生物」 体作りでさらなる飛躍だ
オフの自主トレでは手応えを得ていたが、シーズン中盤を迎え「ちょっと体がちっちゃくなってきました。あの(当時の)感じだったら(本塁打の打球が)5階席に行っていたと思うんですけど」と苦笑い。「(春季)キャンプの時みたいな体に戻れるように頑張ります」と決意を新たにした。
チームは苦境に立たされているが、郡にとってアピールするチャンス。さらにパワーアップして、走攻守で存在感を示す。