今川が4番初アーチ「すごい気持ち良かった」札幌Dでも今季初の7号ソロ
■日本ハム6-7ロッテ(23日、札幌ドーム)
日本ハムは23日、札幌ドームでロッテと対戦し、6―7で逆転負け。最大5点リードをひっくり返され、今季2度目の6連敗を喫した。新型コロナ陽性者が続出する苦しいチーム状況の中、今川優馬外野手(25)が2試合連続で4番に入り、2安打2打点。一回無死満塁で先制の左前打を放つと、二回には自身札幌ドーム第1号となる7号ソロを左翼スタンドに叩き込んだ。
東海大札幌時代からの天敵・本前撃ち
幼少期に通い詰めた札幌ドームで、待望の今季初アーチが飛び出した。2試合連続で4番に入った今川が、4点リードの二回に5月1日のロッテ戦以来となる左越え7号ソロ。激しく右拳を握り、顔をくしゃくしゃにして喜んだ。
東海大札幌時代から「天敵」と位置づけていた、同じ札幌生まれで北翔大出身のロッテ・本前からの一発。「2軍でも1軍でも何度かやっているんですけど、初めてヒットとホームランを打てた。すごい気持ち良かった」とうれしさも倍増だ。
モヤモヤを吹き飛ばした。プロ入り後初めて、4番を任された21日のオリックス戦では、2併殺を含む4打数無安打と大ブレーキ。どん底の状態にあったが、木田監督代行が「あれで終わったら悔しいだろう」とチャンスをくれた。
逆方向への意識実った先制打「今川優馬としても、なかなかない」
一回無死満塁で迎えた第1打席は、「完全に執念ですね」と先制の右前打をマーク。新庄ビッグボスからは「右中間と左中間にライナーで打てるように」と課題を与えられており「いつも通りの意識なら右方向と考えなかったかもしれない。今川優馬としても、なかなかないヒットだった」と大きな手応えを得た。
しかし、第3打席以降は沈黙。1点差に詰め寄った九回2死二塁の第5打席は二直に倒れ、最後の打者となった。コロナ禍に揺れるチームの連敗は「6」に伸び「(本塁打も)何の価値もない。チームが勝ってなんぼだと思うので、たくさん来ていただいたファンの皆さんにも、すごく申し訳ない」と悔やんだ。
前半戦最後のゲームとなる24日は「WE LOVE HOKKAIDOシリーズ」の最終日。連敗ストップへ。道産子スラッガーが愛する故郷を熱く盛り上げる。