今川が先制満弾!清宮は決勝内野安打!執念先輩・後輩コンビで連敗ストップ
■日本ハム5-4ロッテ(24日、札幌ドーム)
勝利を引き寄せた2人の「しゅーねーん!」
仲良し師弟コンビが、連敗ストップの立役者となった。一回、4番の今川優馬外野手(25)が、自身初の8号満塁弾を放ち、先制に成功。4ー4と同点に追いつかれた直後の七回には、1番起用された清宮幸太郎内野手(23)が全力疾走で決勝点をもぎ取った。
連敗を「6」で止め、2人揃って本拠地・札幌ドームのお立ち台へ。インタビュアーから「久々にあの言葉を聞かせてください」と促された今川は「執念後輩もいるので一緒にやっていいですか」と清宮を呼び寄せた。2人並んで「しゅーねーん!」と声を張り上げ、元気いっぱいに人さし指を突き上げた。
まずは先輩が〝執念〟の一発を放った。前日23日の今季札幌ドーム初アーチが空砲となった今川は「昨日ヒーローになり損ねたので、今日こそは絶対になってやるという強い気持ちで臨みました」。一回無死満塁から、相手先発・ロメロの直球をライナーで左翼席に叩き込んだ。試合前にライブを開催した同じ札幌出身の歌手・大黒摩季にあやかって「ら・ら・ら打法」と命名。「自分の持ち味を最大限に発揮できた」を胸を張った。
清宮「めちゃくちゃ走った」
先輩に負けじと、後輩は〝執念〟の激走を見せた。同点の七回2死二塁で迎えた清宮の第4打席。一塁への当たりはボテボテだったが全力疾走し、相手のベース踏み損ないを誘って適時内野安打に。貴重な勝ち越し点を呼び込み「めちゃくちゃ走りました。オールスター前最後の試合で、(木田監督)代行に勝利を届けたかった」と笑みがこぼれた。
ヒーローとなった2人は、固い絆で結ばれている。思うような結果が出ず、共に苦しんだ昨シーズン。千葉・鎌ケ谷の寮で、打撃論を交わし、互いを高め合った。昨オフは今川の発案で、ともに強打者育成の野球塾「根鈴道場」に入門。清宮は「今川(優馬)さんと出会ったことは大きいと思います。最初はバッティングについてすごく知っているな~という感じでしたけど、いまは対等に話せるようになりました」と感謝する。
執念先輩・後輩コンビの活躍で、シーズン前半戦を白星締め。最下位と厳しい状況に変わりはないが、2人の存在はファンの希望だ。