コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》中断明けから順位近い対戦続く 初戦の名古屋で勢いつけろ
リーグ戦を中断して行われたE1選手権。初戦の香港戦では6―0とゴールラッシュで圧勝。ゲーム序盤に得点が取れたこともあり、若い選手たちのフレッシュな部分が出た試合であった。
驚いたのは札幌から期限付き移籍を繰り返しているFW岩崎(鳥栖)が、10番を付けて出てきたこと。FW武藤(神戸)のけがで急きょ岩崎が招集されたので、そのまま背番号を引き継いだという経緯はあるが、代表の10番はびっくりだ。
今シーズンは鳥栖でプレーしている岩崎だが、札幌が保有権を持っている選手。そういう選手が代表に呼ばれて10番を付けているのは、何とも歯がゆい思いである。岩崎が札幌の水になかなか合わなかったのだが。
岩崎やMF野津田(広島)のように、いつ才能が開花するか分からないのがこの世界。現状の札幌は残留争いに巻き込まれるかどうかの瀬戸際で、苦しいが長い目でMF檀崎らを見ることが大事だ。
中断明けは名古屋、湘南、神戸と順位の近いチームとの対戦が続く。現在14位の札幌だが13位名古屋と12位湘南とは共に勝ち点1差。15位神戸とは勝ち点3差。是が非でも最初の名古屋戦を獲って勢いをつけたい。
名古屋は堅守速攻型だが、前線にタレントもいて札幌が苦手とするタイプだと思う。今シーズンはあまり調子が良くない名古屋だが、先制点を与えるとらちがあかなくなる。厳しい守備、プレスから攻撃へとつなげてほしい。
(本紙評論家)