大学・社会人野球
東海大札幌 無傷8連勝で4季ぶりV
■札幌6大学野球秋季リーグ第2節第5日( 23日、江別・野幌総合運動公園)
東海大札幌が7―3で北海学園大に勝利し、4季ぶり(2020年春は中止)7度目の優勝を果たした。同点の七回に4番・浦田純平三塁手(4年、東海大札幌高)が決勝の2点二塁打を放った。東海大札幌は10月15日から始まる明治神宮大会道代表決定戦で、道6大学リーグ優勝の東農大網走と対戦する。
無傷の8連勝で頂点に立った。27個目のアウトを奪うと、東海大札幌ナインはマウンドに集まり、喜びを爆発させた。春3位からの逆襲だ。
「中盤からが勝負だと思っていた」との日下部憲和監督(69)の言葉通り、後半に打線が爆発。0―3の六回に国武鷹次郎一塁手(4年、東海大福岡)の適時二塁打などで同点に追いついた。
続く七回、1死満塁で打席に向かった浦田は「最低限、4番の仕事をしよう」。内角直球を振り抜いた打球が左翼手の頭上を越え、走者2人が生還した。春、打率2割台と苦しんだ主砲が大一番でチームを救った。
前主将で中心選手の宮沢晃汰遊撃手(4年、札第一)が17日の星槎道都大戦で左肘の靱帯(じんたい)を損傷。優勝を逃せば、復帰できずに大学野球を終える可能性もあったが「晃汰のためにも絶対に優勝しよう」と声を掛け合い、チーム一丸で勝利をつかみ取った。
19年秋以来の神宮大会出場を目指し、代表決定戦に臨む。2年前に神宮の舞台を経験している浦田は「リーグ優勝は通過点。東農大(網走)もすごく強いので、しっかり勝って神宮にいきたい」と気を引き締めた。(島山知房)