ビッグボス「9番・DHくらいで。ちょっとバット振ろうかな」 コロナまん延でまさかの現役復帰プラン
隔離療養期間終え現場復帰
新型コロナウイルス陽性判定を受けていた日本ハムの新庄剛志監督(50)が28日、隔離療養期間を終えてチームに合流した。この日は選手4人がコロナ陽性判定を受け「感染拡大防止特例2022」を適用して登録を抹消された。これ以上、離脱者が出ると、メンバー編成が困難になる。ビッグボスは最後の手段として自らを選手登録し、現役復帰する仰天プランを披露。予測不能の非常事態で、禁断の一手はさく裂するのか。
新たに4選手陽性でレギュラー固定先送り「もう弾がないもん」
どこまで本気か。コロナまん延の影響は大きく、事態は切迫している。チーム内で陽性者が続出し、機能不全に陥っている。18日に陽性判定を受け、無症状ながら隔離療養を経て戻ってきた新庄監督は「きょう(28日)かあす(29日)に、もし(追加で)陽性が出たら、僕が選手登録を。9番・DHくらいで。ちょっとバット振ろうかな。ストレッチもし始めているので」と自らの現役復帰の可能性に言及した。
今月16日以降、陽性判定を受けた選手は22人に上る。故障者と体づくりを優先する高卒新人投手らを除けば、1軍で起用できる戦力は限られる。当初は球宴明けの後半戦からレギュラーメンバーを固定する方針だったが、指揮官は「固定できないでしょ。もう弾がないもん」と苦笑い。計画は先送りとなった。
支配下枠はあと1人―補強期限7月末
球団は7月に入って育成の田中と新外国人のメネズを支配下登録。28日現在の支配下選手は69人だ。今月末が補強期限で上限70人まであと1人、登録できる。
現在は2軍戦が中止になるほど、選手が不足している。新庄監督は厳しいチーム事情に触れ「1人もいないですよ、向こう(鎌ケ谷)に入れ替える選手が。だからオレが登録されるしかない。笑いごとじゃなくて」と説明。日頃から体を鍛えており「センター前に打てそうな気がする。(バットを)短く持ってコーンとね。相手のスピードを利用して。そういう報告は吉村さん(統括本部長)に伝えておこうかなと思う」とうなずいた。
監督がシーズン途中に選手登録される―。荒唐無稽な願望だが、常識を打ち破ってきたビッグボスなら、かなえてしまうかもしれない。