田中対決を制する―。日本ハムの田中瑛斗投手（２３）が、３０日の楽天戦（楽天生命）に先発登板する。相手のスターターは米大リーグでも活躍した田中将大投手（３３）。今季途中に育成から支配下に再登録された田中は「一緒に投げ合えて光栄」ときっぱり。５年目右腕が〝下克上〟を狙う。

日米通算１８６勝の大投手「一緒に投げ合えて光栄」

　後半戦最初の登板で白星をつかみ、一気に波に乗る。２勝目を目指した前回登板のオリックス戦、田中は５回５失点（自責４）でプロ初黒星を喫した。「（投球が）ちょっと甘かったですし、僕の傾向を読まれていたかなと思うので、そこを修正して投げたい」と意気込んだ。

　相手先発は日米通算１８６勝を挙げている楽天の田中将だ。「僕がちっちゃい頃から日本を代表するピッチャー。（２０１３年の）２４連勝のイメージがすごい強いですし、メジャーに行ってからもずっと映像では見ていました。そういう人と投げ合える。やっぱり（１軍は）すごい舞台だなと思います」。対戦を心待ちにしている。

勝利への秘策、新球宣言「楽しみにしておいてください」

　勝つための秘策もある。「新しい球を投げようかなと思ってるんで、ちょっと楽しみにしておいてください」と宣言。今季、育成からはい上がった男がレジェンド右腕から勝利をもぎ取る。