MF青木が後半ロスタイムに劇弾! 古巣・名古屋に執念のドロー
■札幌2-2名古屋(30日、札幌厚別公園競技場)
最後の最後に追いついた! 北海道コンサドーレ札幌は30日、ホームの聖地・厚別公園競技場で名古屋と対戦し、2―2で引き分けた。前半31分、MF深井一希(27)が先制点を挙げるも、後半22分に同点、後半36分に逆転を許す厳しい展開。試合終了間際のロスタイムにMF青木亮太(26)が執念の同点ゴールを決め、勝ち点1を奪い返した。
MF深井が先制ゴールも
5試合ぶりの勝利とはならなかったが、負けは許されない名古屋相手に執念のドロー。勝ち点1をなんとか死守した。
札幌は前半、最終ラインを中心にボールを保持し、名古屋の隙を狙っていた。しかし、相手の積極的なチャージによりパスが通らない場面が多く続いた。
攻めあぐねていたが、試合は一気に動いた。0―0で迎えた前半31分、MF荒野がペナルティーエリア内にスルーパスを出し、ゴール前に抜け出していたMF深井が反応し、右足でシュート。相手GKの左を通し、ゴールネットを揺らした。「タイミング良く(荒野)拓馬君からボールが来た。相手にブロックされずに(相手から)遠い位置にボールを置けたのが良かった」と、右膝裏の炎症から復帰して臨んだ試合での一発を喜んだ。
勝ち点1死守に「ほっとした」
しかし、後半に2点を奪われ、逆転を許した。聖地・厚別に敗戦ムードが漂う中、試合終了間際のロスタイムで得たCKで悪夢をぬぐい去るチャンスが訪れた。FW菅がクロスを上げ、味方と相手DFが競り合い、そのこぼれ球をMF荒野がシュート。最後にMF青木が押し込んだ。古巣相手に意地の同点ゴール。「気持ちで押し込んだ。ドローに持ち込めてほっとした」と安堵の表情をみせた。
指揮官から課せられた名古屋戦から6試合で勝ち点「12」のノルマ達成まで残り5試合で「11」。次戦以降、4勝以上か3勝2分けが最低ラインとなる。次節は中7日で迎える湘南戦。より、厳しい暑さが想定されるアウェーで勝利し、しっかり勝ち点3を持ち帰る。