夏季スポーツ
2022/07/31 22:45

ロバパンCUP SSSが6年ぶり7度目V FW藤野 大会10ゴールで最優秀選手

優勝し笑顔でロバパンを手にするSSSの選手たち(撮影・小野高秀)

■フジパングループPresents2022ロバパンCUP第54回全道U―12サッカー大会 最終日(31日、北見モイワスポーツワールド球技場)

 SSS(札幌)が決勝でDOHTOジュニア(千歳)を2―0で下し、6年ぶり7度目の優勝を飾った。SSSは準決勝で上江別ジュニア(札幌)に快勝。決勝ではFW藤野琉加(6年)の2ゴールでDOHTOジュニアを振り切った。最優秀選手にはその藤野が選ばれた。大会の模様はUHBで8月20日午後1時半から放送される。

大会5試合全て無失点

 日本代表にも選ばれた元北海道コンサドーレ札幌の進藤亮佑(26、現J1セレッソ大阪)ら数多くのJリーガーを輩出した道内少年サッカークラブの名門SSS(スリーエス=札幌サッカースクール)が、6年ぶりに王座を奪還した。DOHTOジュニアに苦戦した決勝も結局得点は許さず、5試合とも無失点で優勝に花を添えた。

 決勝の相手は準決勝を8―0と完勝し、勢いに乗って初の決勝に臨んだDOHTOジュニア。前半はそんな相手に攻め込まれる展開となった。「相手は声をたくさん出し、守備も前から積極的に来ていて、飲み込まれている感じだった」とGKの門馬拓哉主将(6年)。ディフェンスラインを突破した相手にフリーでシュートを打たれる場面が何度もあった。

得意のヘディングで嫌な流れ変えた

 そんな嫌な流れを一気に変えたのが、準決勝までで8得点と絶好調のFW藤野だ。後半3分、FW辻陽向(6年)が右コーナーから上げたクロスをタイミングよく頭で合わせて先制ゴール。これで勢いづいたチームは攻勢を強め、同18分には再び藤野がGKが弾いたボールをすかさず押し込んで決定的な追加点を奪った。

 藤野は身長142センチと小柄だが、ポジショニングが良く、「空間認知能力があってヘディングが得意なんです」と山瀬幸宏監督(38)。最優秀選手にも選ばれたヒーローは「ヘディングは思い切り行き過ぎて転んでしまい、ボールがどこに行ったか分からなかった」と笑いながらも、優勝を決めた2ゴールを「めっちゃくちゃうれしかった」と声を弾ませた。

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