ホクレン旗少年野球 音更ビッグスターズ逆転サヨナラで初の4強進出
■ホクレン旗争奪北海道少年軟式野球選手権大会 第2日(31日、札幌麻生ほか)
準々決勝4試合が行われ、4強が出揃った。十勝支部・音更ビッグスターズは、6―5で網走支部・網走西が丘ヤンチャーズに劇的逆転サヨナラ勝ち。2点ビハインドの延長六回タイブレーク、1死満塁で4番・青木佑斗投手(6年)が、走者一掃の中越え三塁打を放ち接戦に終止符を打った。4強進出チーム全てが初優勝のチャンスがある。8月1日に準決勝2試合と決勝が行われる。
4番青木が満塁走者一掃の三塁打
4番・青木の打球が中堅手の頭上を越え、外野を転々とすると、ベンチから「回れ~」のかけ声。走者が一斉に本塁へ生還し、打った青木も三塁へ到達。「絶対に打ってやろうと思っていた。むちゃくちゃ気持ちが良かった」。両手を突きあげ、ベンチに向かってかけだした。
初の4強入りを懸けて、先発としてマウンドに上がった青木。30日の2回戦では4回完封。ところが、一回いきなり先制を許した。だが、その裏の1死二、三塁。「真ん中のインコースに張っていた」と、0―1からの2球目を振り抜くと、左越えの逆転三塁打。取られた点を、自らのバットで取り戻した。
試合は三回に同点弾を浴び、六回からタイブレークに突入。2度の押し出し四球で勝ち越しを許したが、その裏再び自らのバットで逆転勝利に導いた。支部ではアッパースイング気味で調子を落としていた。大会前までに修正し、快音が戻った。
憧れの選手は大谷翔平「将来は甲子園に出たい」
青木の憧れの選手はMLBで活躍する大谷翔平。「将来は甲子園に出たい。あしたもチャンスで粘り強い打撃をしたい」。自らのバットで、チームを初の頂点に導く。
■10秒インタビュー
◆延長九回の末、大会規定により抽選で6年ぶりの4強進出を果たした栗山のエース・永山綜太郎投手(6年) 「きのうは44球しか投げていないので、疲れはなかった。チームも調子がいいので、優勝を狙いたい」
◆創設44年目で初の4強に進出した、手稲東のエースで4番・渡辺翔天投手(6年) 「ホームランを打って気持ちよく投げられました」
◆同点の五回2死で、サヨナラ本塁打を放った、本通クラブの4番・鳥塚悠介投手(6年) 「打ったのは真ん中ベルト付近。きのう全然打てなかったので絶対に打とうと思っていた」