甲子園組み合わせ決定 札大谷は夏初陣1勝へ第4日第3試合・二松学舎大付と対戦
全国高校野球選手権大会(6日開幕、阪神甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、3年ぶりに参加校が集まって行われた。創部14年目で初出場の南北海道代表・札大谷は、第4日(9日)の第3試合で2年連続5度目出場の二松学舎大付(東東京)と対戦。浜野櫂主将(3年)は、初陣初勝利を誓った。
開幕から余裕ある日程に
札大谷の夏の甲子園初陣が決まった。日程に関して、船尾隆広監督(51)は「開幕してから余裕があるので、良かったかな。南北海道大会のように攻撃力を前面に出していきたい」と、意気込んだ。
3年ぶりに選手も参加して行われた組み合わせ抽選会。浜野櫂主将(3年)は「いろんなチームのキャプテン、選手がいっぱいいて緊張しました。こんなに早く決まるのか」と、少々面食らった感じ。二松学舎大付のイメージについて「名前は聞いたことのある高校。対戦するのが楽しみ」と話し、船尾監督も「(情報は)全くない。これから」と、情報収集に取り組む。
攻撃力に自信 浜野主将「相手より1点でも多く」
南大会でプロ注目投手を何人も撃破してきた自慢の打線で打ち勝つ。1回戦から準決勝まで全てコールド勝利。選手はみなバットを短く握り、コンパクトなスイングで次々と外野の頭上を越えた。準決勝、決勝では、プロ注目の投手を攻略し、4試合全て2桁安打。浜野主将は「点数が取れれば勝てると思う。試合が終わった時点で、相手より1点でも多く取れるように」と、腕ぶす。
〝弟〟の快進撃に続く。中等部の札幌大谷シニアは、2日の日本選手権で、全国初勝利。3日には春の全国王者・世田谷西を延長の末に下して16強に進出した。甲子園のベンチには浜野ら中等部出身者が10人入る。「負けずに高校生も頑張れれば。一戦一戦、まずは初戦を突破して勝てたら」と主将は言葉に力を込めた。「中高W快進撃」で歴史をつくる。
■二松学舎大付
(にしょうがくしゃだいふ) 1948年(昭和23年)に二松学舎高等学校として創立。53年から現校名。普通科のみの私立共学校で生徒数は703人(うち女子376人)。野球部創部は58年で部員数は63人。2年連続5度目の出場。主なOBは初芝清(元ロッテ)、鈴木誠也(米カブス)。所在地は千代田区九段南2―1―32。鵜飼敦之校長。