ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》〝プロ〟感じさせてくれたリリーフ陣全員をたたえたい
■日本ハム3-3ソフトバンク(4日、札幌ドーム)
異なる意味の2回を無失点 輝星にひときわ強い輝き
5時間に迫るロングゲームは見応え十分。リリーフ陣すべてをたたえたい。ホンマ、大したもんや! 〝プロ〟野球を感じさせてくれた!
中でも吉田がひときわ強い輝きを放った。3点ビハインドの五回に登板。形勢逆転を呼び込むピッチングがほしいところで2死から嫌な内野安打を許しながらも、後続をねじ伏せた。
その裏、打線が試合を振り出しに戻した。そして六回も続投した。味方が同点に追いついた直後のマウンド。失点は許されない。そこでは、きっちりと3者凡退。確かな成長を感じた。
異なる意味を持つ2回を回またぎで無失点。ましてや六回はグラウンド整備というインターバルを挟んだ後のイニング。相当、難しかったはずだ。
延長に入り、シビれる場面の連続だった終盤をそれぞれ2回ずつゼロに抑えた井口と玉井の踏ん張りもすばらしかった。積み重ねてきた経験はこういう時にこそ、力となって発揮される。
「トライアウト」とBIGBOSSが位置づけた今季。誰もが猛烈にアピールしなきゃいけない状況にある。その中、リリーフ陣全員が最高の結果を示した。最下位に甘んじてはいるが、V争いしているチームのブルペンと互角の頼もしさを感じた。(本紙評論家)