夏季スポーツ
陸上男子400メートル障害 北海・武藤ハードル接触も粘って5位入賞
■全国高校総体 陸上男子400メートル障害決勝(5日、徳島・鳴門ポカリスエットスタジアム)
男子400メートル障害は、北海の武藤優飛(3年)が52秒14で5位に入賞。レース後半にハードルと接触したが、うまく立て直して好結果につなげた。
「ミスがなければ表彰台を狙えた」
今大会において北海では初の入賞を決めた武藤。後に出場する同校の選手たちに、良い流れを呼び寄せる走りとなった。
スタートの反応も良く序盤は良い走りができていたが、後半に差し掛かり、7台目のハードルで抜き足である左足がハードルに触れた。焦りがでて普段はハードル間を15歩で走るが、8台目までは17歩に。「後半はペースを上げられたので、ミスがなければ表彰台を狙えた」と接触後に増えた〝2歩〟を悔やんだ。
昨年までは言われた練習メニューをこなしているだけだったが、今年は自分で考えて練習に臨むようになった。冬の間は背筋、腰回り、太ももを鍛え、100メートルの速度を上げた(11秒08)。
全道大会から今大会までは序盤にスピードに乗り切れない課題を克服するため、200メートル障害も課した。自己ベスト51秒46を上回ることはできなかったが、練習の成果を実感する大会となった。
次に出場する大会は国体。そして武藤はその先も見据える。「今後もハードルを中心にやっていく。大学に進んで、2025年に東京で開催される世界陸上を目指す」と目標を掲げた。