千歳出身女子プロ・宮沢 男子ツアー参戦で日本人2人目の偉業へ
本戦出場で宮里藍さん以来の快挙
宮里藍さん以来の偉業達成へ! 昨年、女子プロテストに合格した千歳市出身の宮沢美咲(19)が、15日に行われる男子ツアー「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)に出場する。女子のレギュラーツアー出場実績はまだないが、本戦出場を勝ち取れば、2005年の宮里さんに次ぐ日本人では史上2人目の快挙となる。
幼い頃、石川遼のエスコートキッズとして立ったザ・ノースカントリーGCのティーエリアに、今度は選手として帰ってくる。異例のオファーに宮沢は「最初はびっくりしました。やるからには、なるべく良いスコアで回りたい」と上位突破を狙う。
日本女子最年少記録も
マンデーには100人以上が出場し、上位10人程度が18日からの本戦に進める見込み。これまで女子で男子レギュラーツアーの本戦に出場したのは宮里さん、ソフィー・グスタフソン、ミシェル・ウィーの3人。もし宮沢が通過すれば、宮里さんの20歳230日での出場を抜き、19歳338日で日本女子史上最年少となる。プロ未勝利の選手が出場するのも当然、初だ。
飛距離では男子選手にかなわないが、ウッドやユーティリティは苦手ではない。「もし、グリーンに乗らなくても、アプローチやパターでカバーできるような、良い位置に置いていければ」と、攻略のイメージを描く。
今季は主戦場の下部ツアーで最高3位。トップ5入りが3度で、現在、賞金ランクは11位。セガサミーの翌週には〝本業〟のレギュラーツアー・ニトリレディス(小樽CC)で地元プロデビューする。「それだけ長いコースでやったら、(小樽は)短く感じるかもしれない」と笑い飛ばす。
将来の夢は「毎回、上位争いができる安定したプロになりたい」。挑戦機会を無駄にはしない。トッププロへの階段を駆け上がる。
■プロフィール
宮沢 美咲 (みやざわ・みさき) 2002年9月13日生まれ、千歳市出身。千歳第二小2年時にゴルフを始める。主な成績は19年の全国高校ゴルフ選手権春季大会26位。同年、道高校選手権で初優勝し、道ジュニア選手権も制した。21年11月に2度目のプロテスト挑戦で合格。得意クラブは8番アイアン。ベストスコアは65。右利き。家族は両親。