全国初戦の勝率100%! 札大谷・森谷が9日二松学舎大付戦での快投誓う
初陣初勝利だ! 創部14年目の札大谷(南北海道)が、9日の全国高校野球選手権(甲子園)第3試合で二松学舎大付(東東京)と対戦する。チームは2018年の明治神宮大会、翌春のセンバツ甲子園と全国大会での初戦勝率100%を誇る。最速148キロの絶対エース・森谷大誠投手(3年)は快投を誓った。
目指すは夏初陣初勝利「ワクワクしている」
森谷が8日、大阪入りしてから4度目のブルペン投球で、捕手を座らせて20球。フォームやセットポジション時の動作を最終チェックした。甲子園のマウンドへ「どういう投球ができるかワクワクしている」と胸を高鳴らせた。
相手は東東京代表。「初球からガンガン振ってきて真っすぐに強いイメージがある」と分析する。なかでも予選でチーム最多タイの9安打を放っている3番の瀬谷大夢中堅手(3年)を警戒。「その前に走者をためない。どこまで通用するか、思い描いている」と挑戦者の気持ちで挑む。
支部と南大会6試合ではフォームが乱れ、39回で24四死球。体が前へ突っ込みすぎて、フォロースルーで左手指先が地面にかすることもあった。「今はすごくいいフォーム。満足している。ボールも良くなった」と胸を張る。
船尾隆広監督(51)も「支部の代表決定戦で8回(参考)ノーノー。あれぐらいの投球を期待していますし、それぐらいの状態に戻ってきている」と太鼓判を押す。
「原田式目標達成シート」でメンタルと技術に伸び
昨秋の支部予選敗退後、信田爽人投手(3年)の母・牧さんが資格を所持していることもあり、「原田式目標達成シート」に取り組んできた。
あらゆるジャンルの一流選手らも活用してきたもので、日誌を毎日提出。その日の予定や食事内容、体重などを記し、生活の中での気付きを書き出す。森谷は「すごく自分のことが分かった。オフの期間にメンタル的にも技術的にも伸びた原因」と振り返る。
いよいよ初戦だ。自宅の玄関に張ってある目標シートの真ん中には「甲子園で優勝する」と書き込んである。大願成就へ、まずは「夏の1勝」をチームにもたらす。