夏季スポーツ
同時V狙う土岐姉妹 10、11日開催 全日本少年少女空手道選手権
空手の寺田道場(札幌)が間近に迫った小中学生の全国大会に向けて追い込みをかけている。10、11日開催の全日本少年少女空手道選手権(東京・武蔵野の森スポーツプラザ)には、形と組手合わせて17人が出場するなど、道内の道場では最多人数を送り込む。26~28日の全国中学生空手道選手権(鹿児島・薩摩川内市総合運動公園総合体育館)にも組手の個人、団体で計3人が出場。北海道代表として、全国の舞台で栄冠を狙う。
自宅で特訓、突きや蹴り300本
姉妹で全国制覇だ! 全日本で2連覇が懸かるのが小学2年女子組手に出場する土岐穂佳だ。昨年、日本一を成し遂げ、今年も順当に全国切符を手にした。さらに妹の果瑛(小学1年)も組手と形で道予選を制し、姉妹での全国出場を決めた。
姉・穂佳の持ち味は、「スピードと手足の長さ、抜群のタイミングの取り方」(寺田徹也師範)。道予選では全試合無失点で勝利し、圧倒的な強さを見せつけた。全国連覇へのプレッシャーはあるものの、「今年も優勝したい」と得意の蹴り技だけでなく、突きの強さにも磨きをかけてきた。
土岐姉妹が空手を始めたのは、2人が年少、年中だった3年前。初の全国の舞台に挑む妹・果瑛も「一緒に日本一になりたい」と無邪気な笑顔を見せる。道予選で組手、形ともに優勝したが、全国に出場できるのは1種目のため、組手での出場を選んだ。
道場での練習のほかに、2人は毎日、自宅で突きや蹴りを300本ほど行う特訓を続けるなど、空手に夢中になっている。小さな体から繰り出す力強い技で、2連覇と姉妹同時Vを目指す。